AWS Summit Tokyo 2015に行ってきました。ギョームでは AWS のサービスを使いまくってるのだけど、あまり他社での導入事例などを担当者の声で聞いたことがないので参加してみたのです。本当はデベロッパーカンファレンスの方のセッションに興味があるのに申し込みが遅すぎてすべて満席だったのでした。
今日は 4 セッションを聴講しましたが、面白かったのはドワンゴさんが AWS を初めて利用したという話。技術的な話はほぼなかったのだけど、AWS を利用したことによってスタッフの意識が変わってきたという内容が、私の職場で起きたことと似ていたのです。
私の職場では AWS 導入以前はフロントエンドエンジニアがサーバの構築を行うことがありませんでした。おそらく彼らにとってはハードルが高いものだと感じていたということもあるだろうし、なにより実サーバを選定・調達してさらにセットアップを行うという時間(というコスト)を捻出することができなかったのが大きな理由なんでしょうね。チャレンジをすすめても二の足を踏んでしまう状態でした。
AWS では選定するサーバの種類もそれほど多くなく、しかもわかりやすく分類されています(micro、small、medium、large…)。さらにそれらのサーバはあらかじめ AMI を選択しセットアップされた状態で数分で起動できてしまいます。EC2 で Linux サーバを利用するなら Amazon Linux を選択し、yum で必要なミドルウェアのインストールも簡単ですし、なにかしら個別に設定を行う場合でも、失敗してもインスタンスを一旦削除して作り直すということができます。こういう気楽さに慣れてくることで、トライ&エラーを繰り返すことに抵抗がなくなっていくんですね。時間をかけずに新しいことへのチャレンジが次々にできるという環境を用意してくれたことが AWS(にかぎらずクラウドサービスの多くがそうなのかもしれないですが)のありがたみかなぁと思うようになりました。
ドワンゴさんの場合とは少し異なるかもしれないですが、そういう変化が多くの組織の中で起きているんだろうなと思うと、いい時代になったもんだなと自宅サーバ構築世代のおっさんは感慨深く思うのでした。
明日も AWS Summit に参加する予定です。